2013年2月15日~17日の3日間、スペイン南部アンダルシア地方の都市グラナダで開催された熱気球大会に参加してきました。スペイン国内のランキングを決めるための第一戦で、13名のパイロットが集まり、スペイン最高峰のシェラネバダ山脈を望む美しい景色のもと、晴天にも恵まれ、5フライトが実施されました。
2月15日 初日
AM: #1FIN #2FON #3ELB #4XDI
初日のフライトは、グラナダから車で約50分東へ移動した街、ガウディクスで行われました。
雪をかぶった山脈、手前には不思議な形をした小さな山々、クラシックな雰囲気の漂う街並み…と景色を眺めるだけでもフライトを充分に楽しめました。
またこの地方では山肌に穴を開け、直接住居を建設する居住が多々あり、気球の上からそれらを探すのも楽しみの1つです。
競技の方はELBで178度(1000点)を獲得しました。
PM: #5FIN #6HWZ
午後も穏やかな天気で、2タスクが行われました。
ころころと変わりやすい風でしたが、タイミング良く風を捕えられ、FINはオンターゲット!1000ポイントです。
大変なチェイス
今回1台のチェイスカーに3機の気球というチーム構成で参加したのですが、これが想像以上に大変で、特に最初のフライトの回収は、3機を回収し終わるのに3時間要しました。競技後は出来るだけ近くに降りる事を最終目標にフライトし、2日目には3機が同じフィールドに着陸、競技以上の盛り上がりを見せました。
またグランドクルーは、3日間で計15回も気球の立ち上げをしたことに…
スペイン人のタフネスさには驚かされました。
2月16日 2日目
2日目はグラナダから南へ車を30分走らせた場所に広がる広大なエリアを使ってのフライトになりました。しかしノータムの問題で高度は300mまでしか上げることが出来ず、それでも様々な風がふき、競技者としてはとても楽しめるフライトとなりました。
AM: #7HNH #8WSD #9MDT
今回、折り畳み軽量気球TEKNO50を借りての参加をしました。前々から操作性のレスポンスの良さを伺っていたので、是非とも競技で試してみたいという希望を通してもらっての、TEKNO50デビューです。流石にレーサーと比べてしまうと降下スピードが物足りませんが、充分にイメージ通り動いてくれて、#7、#8ともにアプローチが出来ました。#8では98cmのドロップ。
PM: #10HWZ
グラナダのミリタリー敷地内でのショートフライトです。
500m先に展開された4つターゲットを目指しますが、みんなが離陸するタイミングで風向きが変わってしまい、ほとんどの気球が外れてしまいました。早飛びした僕はなんとかアプローチ、1000点を取れました。
セルベッサとタパス
アンダルシアと言えばタパス!
バーでここではお酒を注文すると一品料理タパスが無料で付いてきます。
飲み物だけ注文してもお腹いっぱいに。
ハシゴしながら様々なタパスを楽しむ事も出来ます。
フライト後はビールとタパスが最高でした!
2月17日 最終日
AM: #11NHN
最終日も2日目の午前中と同じ所からの一斉離陸。
広大なオリーブ畑の上を列を成して飛んでいきます。
小さな丘がいくつもあり、丘を越える度に風向きが変わっていきました。
最後のタスクもきっちりアプローチを決めて1000ポイント!!
2位とは僅差でしたが、TEKNO50での優勝を決めました!
日本人初のアンダルシアチャンピオンの座を獲得です。