とちぎインターナショナルチャンピオンシップ2014

11月20日から24日の5日間、栃木県宇都宮市、芳賀町、茂木町の広大なエリアで、とちぎインターナショナルチャンピオンシップが開催されました。国際大会としては最後の開催となってしまう今大会には、今回もたくさんの強豪パイロットが海外からやってきました。世界的に見てもこれだけ恵まれた環境、競技志向に成長した大会はなく、たくさんのパイロット達に愛された大会が終わりを迎えます。5日間天候に恵まれ、キャンセルは1度のみ。8フライト26タスクが実施されました。最後に相応しい劇的な展開となりました。


11月20日 初日

AM #1JDG #2JDG #3PDG #4 JDG #5FON

最初のフライトはツインリンクもてぎからの一斉離陸で、この大会の名物とも言える那珂川くだりでスタートです。パイロットたちは上空の風で北東に進み、那珂川の上流を目指します。そこから川に沿って吹く風に乗り、下流に展開されたターゲットにアプローチをかけていきます。少しのタイミングでころころと変わる川風を乗りこなさなくてはならず、繊細なコントロールが要求されます。先頭集団でターゲットを目指すにゃん吉は、#2で少し外してしまうものの、#1は1000点、その他も900点台と好スタートを切りました。


PM #6FIN #7WSD

午後は芳賀エリアでの2タスク。平地が広がるエリアですが、午後の風は変わりやすく、複雑な風が吹きます。アプローチのタイミングもカギになります。1つ目は真下に他の気球が入り込みアプローチできず、2つ目も今一歩寄せきれず、ポイントを稼げませんでした。

いまひとつの午後フライトでしたが初日は首位でスタートです!

11月21日 二日目

AM #8FIN #9JDG #10FON #11FON

茂木エリアの南側を使った、今までになかったパターンでターゲットが設定されました。地上付近の北風を使って最初のゴールを目指します。しかしターゲット付近の北風がなくなり、アプローチできたのは最初の数機のみでした。このフライトも一番に離陸したにゃん吉は高得点を獲得、上空1000m近くの風を使いながら次のターゲットを目指します。この日は地上付近は北風、上空に南風というのが大まかな構成でしたが、細かく変化する風を乗りこなすのが難しく、ハードなフライトとなりました。FON2つはきっちり決めて、最後は41cmで1000点です。

PM #12PDG #13HWZ

宇都宮の東側のランチサイトから、一斉離陸が行われました。午後の風を読み切るのは難しい!

2日目終って首位をキープします。


11月22日 三日目

AM #14FIN #15JDG #16FON #17FON #18JDG

いよいよ茂木エリアでのフライトはこれで最後となってしまいます。最後に相応しい、ダイナミックなターゲット展開となりました。まずパイロットたちはツインリンクに設置されたターゲットを目指し、その後、那珂川の河原のゴールへ向かいます。紅葉の始まった山々と那珂川に立ちこめる朝霧が非常に美しいフライトでした。普段通りのフライトができず、爪の甘いアプローチが続いてしまいましたが、最後を1000点で締め括ることができました。

PM #19PDG

ふらふらと方向が定まらない風、パイロットは3つのゴールを宣言することができます。迷わず飛び立ったにゃん吉ですが、ゴールまでの風を捕える事が出来ず、得点を稼げません。

3日目終って首位をキープです。

11月23日 四日目

AM #20PDG #21JDG #22FON

風が強く吹いてくる前に、短いフライトで3タスクが実施されました。PDGは10cmのオンターゲット!1000点を獲得です。JDGの前で風が変わりアプローチが難しくなりましたが、次のFONのために位置取りを修正します。FONも高得点をマークし首位を守ります。

午後は強風のためキャンセル。最終フライトを残して、首位。2位にはアメリカのレット選手、次いで彼の父ジョー選手が僅差で並びます。



11月24日 最終日

AM #23FIN #24MDD #25JDG #26FON

最終日は宇都宮エリアでの4タスクです。一番に飛び上ったにゃん吉は、FINのターゲットに一番のりでオンターゲット、67cmです。ついで宇都宮のメイン会場に設定されたMDDとJDGへ。これも一番のりでオンターゲット!37cmです。

最後のFONはそのまま南へ。1,25mの結果で、4タスク平均870点とまとめました。ジョーやレットも同じところに着陸し互いの健闘を称え合いました。

最終成績

多くのパイロットに愛された今大会の最終章を飾ったのは、アメリカの元世界チャンピオン、ジョー・ハートシル選手でした。僅か57点差で逆転されてしまいました。

熱気球ホンダグランプリ2014を制したのは、やずやバルーンチーム!!2位との大差は過去最大の125P差となりました。グランプリの6連覇達成です。


Tochigi International Championship 2014

順位

パイロット

国籍

得点

Joe Heartsill

USA

20755

Yudai Fujita

JPN

20698

Rhett Heartsill

USA

19999

Masafumi Sato

JPN

17757

Matthew Scaife

AUS

17720

Tetsuhiro Sue

JPN

16526

Jeff Gilles

USA

16458

Ryuuji Nogami

JPN

16297

Takao Mizukami

JPN

16067

10

David Bareford

GBR

15920


is UM Balloons and is UM Burnners. Congrats and well done to all UM Pilots!!! 

Hot air balloon Honda Grand prix

順位

前回

チーム

パイロット

今回得点

総合得点

Yazuya B.T.

Yudai F.

167

380

BT Zephyr

Ryuuji N.

131

255

The Aero-Lib.

Satoshi U.

114

254

18

Soratomo

Rhett H.

161

250

TOTO BT

Takao M.

107

250

Salty Dogs

Masafumi S.

114

242