2015年10月30日~11月3日の5日間、佐賀県佐賀市で熱気球世界選手権プレ大会が開催されました。プレ大会ということで、世界各国から実力のあるパイロットたちが集結し、レベルの高い競技会となりました。また、ホンダグランプリ第4戦も同時開催され、今年の順位決定の要となりました。
天候にも恵まれ、5日間連日フライトが実施されました。6フライト19タスク、佐賀大会史上2番目にタスク数が多く行われた大会となりました。
10月30日 初日
#1PDG #2FIN
初日は風向きの関係で短めのフライトとなりました。
北西より離陸し一つ目のゴールへ。
早い時間帯から地上風が変わりやすく、思うようにアプローチに繋げることができません。
上空から投下し34mでしたが961点。
会場へのフライインでは下風にタイミングよく合わせることができオンターゲットで好スタートとなりました。
#3HWZ
午後は、風が早い中での一斉離陸となりました。スピード感のあるレースで白熱したアプローチ戦でした。他の気球の合間を縫った降下で0.61m。初日を首位でスタートします。
10月31日 2日目
#4FIN #5JDG #6PDG #7HWZ
厳しい一日となりました。会場より北東方向より離陸しターゲットを目指します。下風と300mくらいまでの高さを利用して、一つ目はバッチリでしたが、直後に角度が変わり始めます。修正しきれず、立て続けに3タスクを外してしまいます。11位まで順位を下げました。
11月1日 3日目
#8PDG #9JDG #10FON #11JDG #12FON
会場からの一斉離陸となりました。高得点でまとめ、巻き返しを図ります。離陸許可のグリーンフラッグから3分。最速で離陸をすると800m先のゴールへ、離陸から2分30秒でのアプローチでした。
上空は30km/h前後の速い風で、南西に展開されたターゲットを目指します。オンターゲットの連続で4タスクを900点代後半でまとめると、最後は8mと少し外しましたが高得点。トップテン内に順位を戻します。
午後は悪天のためキャンセルでした。
11月2日 4日目
#13FIN #14FON #15JDG #16FON
優勝を目指すには非常に厳しい一日となりました。
北西の山際からの離陸で最初のターゲットを目指します。一番に離陸したのち、パイバルデータの風に乗せることができず、ひとり南へ流されます。
1つ目のターゲットまで50分をかけたどり着きましたが、制限時間ぎりぎりで残りのタスクをこなさなければならなくなります。
そんな焦りからか、刻々と変わる風も読み切れず、近くまで寄せておきながら3タスクを外してしまいました。
11月3日 5日目
#17FIN #18JDG #19FON
勢いのある良いフライトができました。北東からの離陸。最初のFINはそこそこに決めるとメイン会場にあるJDGへ。
一番乗りで会場入りし、降下しながらターゲットに吸い込まれるようにオンターゲット。
9cmで1000点を獲得します。
会場に集まった観客も多盛り上がりで、最高の1タスクとなりました。
続くFONも29cmで、最終日をいい形で締め括りました。
最終成績
世界選手権プレ大会を制したのは、リトアニアの若手パイロット、ローカス選手。次いでアメリカ代表ジョニー選手。藤田は3位となりました。
ホンダグランプリ第4戦終了し、下位との差を102点に広げ、今年の優勝をほぼ手中にと近付けました。
世界選手権プレ大会
順位 |
パイロット |
国籍 |
得点 |
1 |
Rokas |
LTU |
15756 |
2 |
Johnny |
USA |
15068 |
3 |
Yudai |
JPN |
14769 |
4 |
Roman |
SUI |
14728 |
5 |
Matthew |
AUS |
14647 |
6 |
Joe |
USA |
14471 |
7 |
Chase |
USA |
14455 |
8 |
Nick |
USA |
14275 |
9 |
Tadas |
LTU |
14145 |
10 |
Mamoru |
JPN |
13724 |
グランプリ第4戦
順位 |
チーム |
パイロット |
得点 |
1 |
YAZUYA BT |
藤田 雄大 |
296 |
2 |
Iris BT |
倉橋 朋子 |
194 |
3 |
Blue Wind BT |
上田 祥和 |
190 |
4 |
TOTO BT |
水上 孝雄 |
178 |
5 |
Kumosuke & Kazemakase |
西澤 明 |
172 |
6 |
The Aero Libertines |
上田 諭 |
172 |
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